玄関をでると、よく黄蝶が舞ってくる。
朝、アイビーの枯れ葉を取り除き、
手入れをしていると、
長く垂れ下がった間から、黄蝶が出てきた。
「ごめんなさい。眠っていたのを起こしてしまった?」
蝶の寿命は、4~50日らしい。
10月上旬は特に、ウォーキング中、
歩く前を頻繁にひらひら可憐に舞っている姿が、
愛おしい。
「おはよう~!」
特に堤防はモンシロチョウと黄蝶の天国だ。
なん十匹もの、いえ、百匹は超えているだろう
ちょうちょうが、まるで出迎えてくれるように
舞っていてうれしい!
一度、私の肩を通り過ぎた黄蝶が、
田が広がる間の道路をひらひら、
地面すれすれに舞っていた、
「そんな道の真ん中を大丈夫?」
そんな時、一台の軽トラックが・・・・・
あっ!
黄蝶が軽トラックに当たり、
道路に落ちた。
慌てて駆け寄り、そっと掌にのせた。
かすかに手足は動いているが、
羽は動かない。
脇の田のあぜに、蝶をそっと寝かせた。
元気になるだろうか?
翌日急いで見に行った。
夕べは湿らす程度の雨が降った。
黄蝶は、亡くなっていた。
小さな命で共存し
私をしあわせな気持ちにしてくれた。
手を合わせ、
命を感じる。
ありがとう。
私が、最後の川を渡るとき、
きっと出迎えてくれる。
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